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高性能工業炉、タイで実証運転開始

NEDOの省エネモデル事業
平成21年10月28日
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
村田 成二


 NEDOが、タイ工業省と進めている省エネルギーモデル事業の高性能工業炉が完成、28日から実証運転を開始しました。高性能工業炉の導入は、同国では初めてで、現地企業バロパコーン社の工場内に設置。従来技術に比べ、きわめて高温(約1,100℃)の予熱空気による燃焼が可能となり、省エネやNOx削減などの効果が見込まれます。
 NEDOは、この技術のタイ国内のアルミ・鉄鋼産業への普及を通して、大幅な省エネ、温室効果ガス削減に貢献します。



1. 背景

 タイのアルミ産業は、自動車、住宅建材、エアコンを中心に需要が急増しており、今後も増産・発展が見込まれる有望分野です。タイのアルミ産業の発展にとって、省エネルギーや環境対策は必須であり、日本の高性能工業炉技術の普及が見込まれます。また、この技術はタイの鉄鋼業界への応用も可能であるため、多くの導入普及が期待されます。

2. プロジェクト概要

(1)主な導入技術

 蓄熱体(アルミナ)を内蔵したバーナー2本を1セットとして配置し、片方の燃焼時に他方が排気・蓄熱を行うリジェネレーション燃焼方式です。2本のバーナーは30~90秒間隔で交互に燃焼・蓄熱を繰り返します。これにより、従来技術に比べて、予熱空気温度は約1,100℃に達し高温空気燃焼が可能となるので、〔1〕省エネルギーの達成、 〔2〕火炎の長大化、 〔3〕火炎温度の平坦化 、〔4〕NOxの削減など、優れた特性を生み出します。アルミ製造を主とするバロパコーン社では、アルミの溶解炉と焼鈍炉に導入し、燃料についても、重油(溶解炉)と電力(焼鈍炉)からより環境負荷の低い天然ガスに転換しました。これにより、従来と比較して50%以上の省エネ達成が見込まれます。

設備概要図

(2)事業期間/予算規模

事業期間:2007年度~2009年度(3年間)
予算規模:約5億8千万円(事業期間を通して)

(3)委託先

ロザイ工業株式会社

3. お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 国際事業統括室 山埜、松坂 TEL 044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問合せ先)
NEDO 広報室 坂本、萬木(ゆるぎ)、田窪  TEL 044-520-5151